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月への打上げを翌年に控え、HAKUTOのローバー開発もいよいよ大詰め。現在、実際に月面に送り込む「フライトモデル」の製造を進めているところであるが、それと並行して、HAKUTOは鳥取砂丘にてローバーのフィールド試験を行うという。この試験ではどんなことを行うのか、実施担当者であるHAKUTOチームの田中利樹氏に話を聞いた。
プラスマイナス100℃以上の温度差がある、過酷な月面環境をシミュレーションして行われる「材料強度試験」。強度はもちろん、重さやコストも検討しつつ、ローバーに最適な素材を選ぶことが、月面探査成功の最終的なカギを握っていると言っても過言ではないだろう。HAKUTOはどんな素材を選ぶのか? シビアなテストの模様をレポートする。
ローバー(月面探査ロボット)は完成するまでに様々な試験を実施する必要がある。どんな試験を行っているのか。なぜ試験が必要なのか。このシリーズでは、そんな疑問に答えていきたい。前回は振動試験について紹介したが、今回は2016年3月31日、東京工業大学大岡山キャンパスにて行われた放射線試験(トータルドーズ試験)についてレポートする。果たして、ローバーは宇宙の放射線量に耐えられるのだろうか?
ローバー(月面探査ロボット)は完成するまでに様々な試験を実施する必要がある。どんな試験を行っているのか。なぜ試験が必要なのか。このシリーズでは、そんな疑問に答えていきたい。第1回目となる今回は、2016年3月28日に宮城県産業技術総合センター(宮城県仙台市)にて行われた振動試験についてレポートする。
電子機器は、使用する温度に注意する必要がある。温度が高くなりすぎると、機器が壊れたり、寿命が短くなったりするからだ。かといって、逆に温度が低すぎても、それはそれで問題がある。人間と同じように、電子機器にも「快適な温度」というものがあるのだ。これは地上の機器でも宇宙の機器でも変わらない。
2/21(火)のローバー命名式&応援楽曲初披露LIVEにてお披露目されたサカナクションの応援楽曲『SORATO』。この新曲は『moon』をベースに新しい歌詞を加え、楽曲自体を進化させています。その『SORATO』の歌詞に込められた想いを、山口さんに伺いました。
打ち上げまで半年を切り、プロジェクトもいよいよ大詰め。ローバーの開発はすでにほぼ完了しており、年末の打ち上げに向け、着々と作業が進んでいる。本記事では、これまでの流れを整理しつつ、これからのスケジュールについても詳しく見ていくことにしたい。HAKUTOで広報を担当している秋元衆平氏に話を伺った。 HAKUTOとGoogle Lunar XPRIZEをめぐるこれまでのあらすじ まずは、月面探査レース「Google Lunar XPRIZE」の開始から、これまでのHAKUTOおよび、HAKUTOのローバー(月面探査機)開発の歴史をおさらいしておこう。 2007.09 Google Lunar XPRIZE開始 世界初の民間による月面着陸を目指すコンテストGoogle Lunar XPRIZEが開始された。 優勝賞金は2,000万ドルとなる。 2008.04 White Label Space(WLS)チームエントリー White Label Space(WLS)はHAKUTOの前身となるオランダのチーム。アンドリュー・バートン博士らが中心となって設立。 […]
2016年12月。米国のAstroboticが「Google Lunar XPRIZE」から撤退したことで、月面への輸送手段を失ったHAKUTO。新たにローバーの相乗り契約を締結した相手がインドのTeamIndusである。 この度、共同開催するイベントのためにTeamIndusが来日。TeamIndusのビジネスデベロップメント&パートナーシップ部門のリーダー、Sridhar Ramasubban氏(愛称:Sri)に話を聞いた。 若手とベテランが融合。それがTeamIndusの強み —まずTeamIndusについて、聞かせてください 2012年に発足しました。最初は小さいチームでしたが、現在、メンバーは120人まで増えました。その80%以上がエンジニアです。経験が数年の若手から、50年の経験を持つベテランがいます。フランスの宇宙機関であるCNESなど、海外との協力も進めています。 —インドは2008年に月探査機を打ち上げた経験がありますが、TeamIndusにそういったプロジェクトの関係者はいますか? はい。我々のミッションマネージャーは、ISROの火星探査機「マンガルヤーン」のミッションマネージャーを務めていました。また、かつてISROの人工衛星開発でヘッドだったエンジニアも構造部門をリードしています。こうしたベテランが若手に教えながら開発を進めているため、普通なら10年かかる開発を2年でやることができました。 —Google Lunar XPRIZEでは開発だけでなく、どのチームも資金調達に苦労しています。TeamIndusはどのような資金調達をしたのでしょうか。 詳細を公表できませんが、主に3つの手段です。1つめは株式の発行、2つめはHAKUTOのようなペイロードの輸送費、3つめはクラウドファンディングとスポンサー企業です。 TeamIndusのローバー名は、ヒンディー語で小さな願い —開発しているローバーとランダーについて、聞かせてください。 我々のローバーは「ECA」(イカ)といいます。これはインドのヒンディー語で”小さな願い”という言葉の頭文字から名付けられました。またランダーの名前は「HHK」で、こちらも同じくヒンディー語で、”我々は成功する”という言葉の頭文字になっています。 2017年末に打ち上げるため、わずか2年〜2年半の短期間で、製造、テスト、組み立てを行う必要がありました。ランダーもローバーも、今後の数週間で、エンジニアリングモデル(試作機)を使った振動試験など、各種テストを行います。並行してフライトモデル(実機)の組み立ても始めていますが、かなりタイトなタイムフレームで開発しています。 TeamIndusのローバー「ECA」。重量は7kgで、30°の斜面を上る能力があるという。走行速度は最高10cm/秒。SORATOと同じく、4輪で駆動するタイプのローバーだ。 TeamIndusのランダー「HHK」。打ち上げ時の重量は600kgだが、その3分の2は燃料が占め、月面到着時には210kg程度にまで軽くなる。それほど月面は遠いのだ。 […]