イベントレポート

発表会直後の突撃取材!サカナクション、山口一郎。HAKUTOエンジニア、ジョン・ウォーカー。

2016.08.30

イベント終了後の熱のこもったコメントを動画でお届け

2016年8月29日、東京・恵比寿で、「au × HAKUTO MOON CHALLENGE ローバーフライトモデルデザイン発表会」が行われました。

今回の発表会の様子は、「LINE LIVE」や「YouTube Live」、「ニコニコ生放送」でも生中継。第一部では、HAKUTO代表の袴田武史氏とオフィシャルパートナーであるauの田中孝司社長の挨拶のあと、最終的に月に行くことになる「ローバーフライトモデル」の概要説明とコーポレートパートナー企業6社の紹介がされました。

第二部では「au × HAKUTO MOON CHALLENGE」のアンバサダーである篠原ともえさんに加え、新アンバサダーに就任した神田沙也加さんも登壇し、宇宙の話やローバーの操縦で盛り上がりました。クライマックスは新CMの披露です。CM鑑賞後には、アンバサダーであり楽曲も担当した「サカナクション」の山口一郎さんも登場し、CMの裏話に花が咲きます。最後は袴田氏が今後の意気込みで締めて発表会は無事終了。詳しい内容は、以下のアーカイブ動画をご覧ください。

今回はCMに出演し楽曲も提供したサカナクションの山口一郎さんと、実際にローバーを開発したHAKUTOの技術者ジョン・ウォーカーさんに単独取材を決行。頂いたコメントを動画でお届けいたします。

山口さんの動画はこちら
ジョンさんの動画はこちら

ローバーが進化してきたように、応援楽曲もこれから進化していきます。

どうも、サカナクションボーカルの山口一郎です。今回、記者会見に参加させていただきまして、普段はこういった場にあんまり自分がでることがないので、すごく緊張したんですけども、新デザインのローバーを目の前にして、胸が高まってきまして、いよいよ始まるんだなと、本当にこれが月に行くんだなという、実感が湧いてきております。

あと、外に展示してあった過去のローバーを見させてもらったんですけど、色んな段階を経て今のこのデザインにたどりついたっていうストーリーみたいなものも今日初めて知れたので、実物も見れて初めて知れたので、それもすごく良かったなと思いますし、今僕が今回、僕たちサカナクションが提供させてもらいました楽曲、それもローバーの進化のように、これからどんどん進化させていけれたらいいなと思っております。

どういう風に楽曲を進化させていくかはこれから考えようと思うんですけど、ただ、こういったCMで音楽をつくるということだけではなくて、このプロジェクト全ての音楽にかかわる、音に関わる部分をサカナクションとして、全面的にバックアップしていきたいなという、そういった気持ちは、今日この場をもって、本当に強く固まってきております。なんか今色々、これから大人の話し合いがたくさんあると思うんですけど(笑)。

なんか色んな垣根を越えて、袴田さんとも話してきたことですけど、袴田さんはやっぱり、宇宙という分野で、僕は音楽という分野でですけど、この世代でやっぱり、それぞれの分野をアップデートさせたい、そういった気持ちが強くあるので、企業と音楽との関わり方も、この場を使ってアップデートしていけたらなと(笑)。そういったこともなんか考えたりしてますけど、auさんを含め様々な方達がこのプロジェクトに関わっているわけですから、そこをちゃんと音楽でつながって行けたらなと思いますし、このプロジェクトを成功させることを音楽で力になれたらなと、切実に考えております。

色々とまあ、これから音楽と僕たち私たちサカナクションに負わせていただけたらと思っていますので、これからもこのプロジェクト、みなさん暖かく見守っていてください。頑張ります。サカナクションの山口でした。

「au × HAKUTO MOON CHALLENGE」に対する山口さんの意気込みが伝わるお話でした。今後の展開が楽しみです。

では、次にローバー開発のエンジニアリーダーであるジョン・ウォーカーさんのコメントです。

私たちは私たちのためにプロジェクトをやっているのではなく、みんなにワクワクを届けたくてやっている。応援してくれている人、すべてに心からありがとうを伝えたい(ジョンさん)

私はジョンと申します。HAKUTOのエンジニアリング・マネージャーです。

まず、発表会をオンラインで見てくださったサポーターのみなさま、本当にありがとうございました。

今日、我々のローバーのフライトモデルデザインの発表がありました。とてもワクワクしました。実際には一年近く設計に時間をかけており、発表まで何ヶ月も隠していましたが、ようやくみなさまにお披露目することができ、ほっとしました。何十人のメンバーやパートナーが設計に関わり、ようやく発表することができ、とても誇りに思うと同時に、実際のミッションに近づいていると思うとドキドキします。

HAKUTOはすでに5年ほどかけて、ローバーをどんどんアップデートしています。本日お披露目したのは、フライトモデルの外観とシステム概要です。フライトモデルとは、来年実際に月に行くモデルです。ローバーをアップデートするたびに重量を減らし、電子機器の信頼性を上げ、放射線試験、熱真空試験、振動試験などさまざまな試験を行ってきました。このフライトモデルでは電子機器が十分成熟し、重量を減らし、熱耐性を上げる事に成功しました。

この先、数ヶ月かけて、開発したすべての電子機器をシステムとして統合し、システム全体として成立するかどうか、月の環境で試験します。さまざまなエラーを想定し、放射線による悪影響などを見るシステム全体としての環境試験を行います。いままで部品レベルで放射線耐性、熱耐性、振動耐性の試験を行って来ましたが、それらの試験をもう一度、今度はローバー全体のシステムとして試験を行います。

今日はじめてTVCMみましたが、ロケットの打上げシーンや打上げロケットの前にあるローバーのシーンを見て、ミッション達成が近づいてきていると強く感じました。実際にそうで、もうすでに最後の1年。私自身は6年近くこのプロジェクトに関わってきたので、ミッション達成が見えてきた。どうやってランダーに載せてどうやってロケットに載せるか。そしてローバーを実際に月で操縦している様子がまじまじと想像できました。

すべてのパートナー企業様に、ここまでHAKUTOが来れたことに感謝の意を表したいと思います。パートナー企業様なくして、このプロジェクト自体もそもそもなかったですし、さらに技術協力などのさまざまな協力をいただくことでより信頼性の高いミッションになっていると実感します。たとえばKDDIさんの研究施設をお借りし、我々のコミュニケーションシステムの設計協力をしていただきました。このような助けなしではいまほど成功確率を高めることはできなかったでしょう。

つぎに、「au × HAKUTO MOON CHALLENGE」のアンバサダーのみなさま。HAKUTOを一般に知ってもらうお手伝いをしてくださっています。このプロジェクトは、日本中のみなさんの応援が必要なので、知ってもらうお手伝いをしてくださっているのは非常に助かります。みなさんの前に出るたびに、良い質問や良いフィードバックをいただける。さらにこのプロジェクトが、人を、とくに子供たちをワクワクさせる力があるんだと実感できる。それは私たち、エンジニア、HAKUTOメンバーのモチベーションアップの原動力になっています。私たちは私たちのためにプロジェクトをやっているのではなく、みんなにワクワクを届けたくてやっています。応援してくれているすべての人に心からありがとうを伝えたいです。

「夢みたいを現実に」。様々な人の想いが徐々に形になり、HAKUTOの合い言葉は現実になりつつあります。「ローバーフライトモデル」が完成し、実際の打ち上げも視野に入った「au × HAKUTO MOON CHALLENGE」。今後の挑戦からも目が離せません。

PROFILE

笹林司 / TSUKASA SASABAYASHI

株式会社リクルートで車媒体の編集に携わり2003年に独立。その後、ビジネス分野を中心に、有名無名を問わず、様々なジャンルで活躍する人たちのインタビュー取材に従事。現在は、雑誌媒体を始めとして、ネット媒体、社内報、機内誌など様々なメディアで執筆を行う

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