2/21(火)のローバー命名式&応援楽曲初披露LIVEにてお披露目されたサカナクションの応援楽曲『SORATO』。この新曲は『moon』をベースに新しい歌詞を加え、楽曲自体を進化させています。その『SORATO』の歌詞に込められた想いを、山口さんに伺いました。


月面探査ローバーの名前、そして新曲名。『SORATO』になる。

審査に当たって、最も大切にしたのは、プロジェクトの推進者であるHAKUTOの皆さんの想いが反映された名前になること。37,000を超える応募から選ばれたのは『SORATO』でした。宙(そら)の兎(うさぎ)という意味のSORATO。月ではもちろん、月の先の宇宙でも活躍するHAKUTO(白兎)という意味をベースに、宙と地球、宙と人間、宙と未来、宙と〇〇〇、など。宙を何かとつなぐSORATOとか、解釈やイメージを膨らませながら、最終決定しました。

『SORATO』は、袴田さんにあてた僕からのラブレター

『moon』を進化させて新曲『SORATO』を完成させるプロジェクトだったわけですが、2/21(火)の初披露LIVEの当日、朝9時、ギリギリに完成しました。

元々の『moon』には歌詞はなく、ラララで歌っていたんです。サッカーのチャントのように。みんなで叫べる曲だった。そこに歌詞をつけることで応援ソングになるかなぁと書き続けていたんです。曲名が決まっていて、ヒントがある中で歌詞を考えるのは面白かった。だけど、何かが欠落している気がして……。

以前、袴田さんとの対談で、新しい何かにチャレンジする人は「孤独」になるけど、それは「孤独」じゃなくて「孤高」なんだ、と話しまして。その話から着想して、僕のすごく個人的な言葉になってしまうのですが、歌詞に「流星」を使った。僕だったらローバーにこの名前をつけるかなと思っていた言葉です。流星って、パッと見えてすぐ消えるじゃないですか。ひとりで光って、ひとりで消えていく。だけど今までどれぐらい長い時間、僕らが目にするまで流星は旅してきてるのか想像できない。美しく、孤高な存在。流星という言葉に孤高の袴田さんを重ね合わせた。『SORATO』は、HAKUTOのリーダー袴田さんにあてた僕からのラブレターなんです。 サカナクション 山口一郎氏

最初はひとりでHAKUTOを立ち上げる決断をした袴田さん。HAKUTOはここまで多くの人を巻き込んで、ゴールに向かっている。12月28日、インドからのロケット打ち上げの日、日本中の人が月を見上げてSORATOと叫び、新曲『SORATO』が、まだau×HAKUTO MOON CHALLENGEを知らない誰かを繋いでくれたらと考えています。



『SORATO』

作詞 山口一郎
作曲 sakanaction

君はただ空を指差した 流星
流線 月に伸びた

君はまだ探し続けてる 流星
流線 空と月の間

君はただ空を指差した 流星
流線 夜に伸びた

君はまだ探し続けてる 流星
流線 空遠くの隙間

いつか きっと探し続けてた流星
空 通り過ぎて

いつか きっと探し続けてた流星
空 遠く伸びて

僕ら ずっと追いかけてた空はきっと
また知らない誰かを繋いだ

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