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Snow Peak

「地球代表のユニフォームをデザインするみたいで血が騒いだ」Snow PeakとHAKUTOの思いとは(前編)

2017.03.30

Google Lunar XPRIZEの最終フェーズへ進む5チームに選ばれてから1か月ほど経った2月21日、HAKUTOは公募によって決まった月面探査ローバーの名称「SORATO」の発表と同時に、チームの新ユニフォームを初披露した。デザイン・制作は、新潟を拠点に世界へ新しいアウトドアライフバリューを提案するSnow Peakが担当した。

プロボノメンバーなど、さまざまな職能を持つ多様なメンバーによって構成されるHAKUTOにおいて、チームのユニフォームデザインがもたらす役割とはなんだろうか。HAKUTOエンジニア古友大輔氏、クリエーティブ・ディレクター米澤香子氏、そしてSnow Peakデザイナー山井梨沙氏に、ユニフォームに施された特殊なギミックから、HAKUTOが宇宙を目指す意義までを語り合ってもらった。

「HAKUTOさんに関わるのなら、新しいユニフォームを作りませんか? と逆提案したんです」(山井)

─Snow PeakがHAKUTOのサポーティングカンパニーとなり、ユニフォームを手がけることになったのはいつですか?

新ユニフォーム制作中に使用されたサンプル資料

山井:たしか2015年末頃だったと思います。HAKUTOさんから企業協賛のお話をいただき、せっかく弊社が関わるのなら、コラボレーションして新しいユニフォームを作りませんか、と逆提案させていただいたんです。

米澤:ちょうどKDDIさんがオフィシャルパートナーとなり、「au×HAKUTO MOON CHALLENGE」プロジェクトが大きく動こうとしていた頃でした。

山井:Google Lunar XPRIZEという途方もないスケールの月面探査レースに参加する、唯一の日本チームだということを知り、その壮大さに圧倒されたのを覚えています。民間による月面探査は人類においても初めてのことなので、日本代表というよりもむしろ地球代表のユニフォームじゃない? と非常にやりがいを感じましたし、血が騒ぎましたね。

弊社代表の山井(太)は、心から熱狂できることにしか取り組まないタイプ。このお話をいただいたときも、HAKUTOさんの熱意や哲学に、強烈に魅力を感じたのだと思います。

左からSnow Peak山井梨沙氏、HAKUTOエンジニア古友大輔氏、クリエーティブ・ディレクター米澤香子氏

「ユニフォームはアイコン。メンバーの気持ちをひとつにする」(米澤)

米澤:Snow Peakさんは、アウトドアをライフスタイルの一つと捉え、オートキャンプの提案や新たな生活環境づくりなど、プロダクトにとどまらない新たな可能性を探られていますよね。

HAKUTOも同じで、プロボノ(専門性を活用したボランティアメンバー)としてチームに参加できるなど、これまでの宇宙ビジネスにはなかった発想でプロジェクトを進めています。そこに共感していただいたのかもしれません。じつは、宇宙関連の会社で、いわゆる作業着ではないユニフォームのあるところは珍しいんですよ。

─HAKUTOメンバーは、どんなときにユニフォームを着るのですか?

米澤:イベントや記者会見などの場に出るときや、ローバー開発などの作業をしているときですね。単純に着るためだけのものではなく、チームHAKUTOのアイコンとして、メンバーの気持ちを1つにするための意味合いもあるんです。

ですから、砂丘など過酷な環境のなかでの実験や、屋内でのデスクワークやローバー開発など、あらゆる環境でユニフォームは着用されます。Snow Peakさんのユニフォームができるまでは、既製の作業着にスポンサーワッペンを自分たちで手縫いし、布用マーカーでHAKUTOのロゴカラーである赤を入れたものでした(笑)。

HAKUTOクリエーティブ・ディレクター米澤香子氏

山井:これまで宇宙に関するお仕事をしたことがなかったので、HAKUTOさんと打ち合わせをするまでは、ユニフォームの機能や用途について想像できませんでした。でも、お話を伺ってすぐに、Snow Peakの「都市と自然をつなぐ服」というテーマが活かせると実感したんです。

デザインを進めるにあたっては、「普段どんな環境で作業することが多いのか」「何をポケットに収納するのか」の2点を重点的にヒアリングしました。HAKUTOのユニフォームはF1(Formula1)チームのそれと近い存在だというお話もいただきましたよね。

古友:そうなんです。F1とGoogle Lunar XPRIZEは、技術力とチームワークの勝負という点で共通しているんです。F1チームのユニフォームは、燃料を入れるときに燃えないよう防火機能を供えたり、タイヤ交換で0.1秒を争うので動きやすさが重要だったり、ユニフォームにかなり機能性が求められます。あと、スポンサーのロゴが入るところも似ていますよね。

映像業界のADやスタッフからも羨ましがられる、新ユニフォームに隠された新機能とは?
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