月面着陸といえば、1969年のアポロ11号を思い浮かべる人が多いかもしれません。
あれから半世紀以上が経ち、再び有人月面探査が注目を集めています。
今回は、これまでの有人月面着陸の歴史と、現在進行中の計画について紹介します。
有人月面着陸の歴史
アポロ計画と人類初の月面着陸
- 1969年、アポロ11号が人類初の月面着陸を達成
- ニール・アームストロング船長が「これは人間にとって小さな一歩だが、人類にとって偉大な飛躍だ」と語ったことで有名
- その後、アポロ計画は合計6回の月面着陸を成功させた
アポロ計画は、当時の冷戦下での米ソ宇宙開発競争の象徴でもありました。
しかし、予算の問題などから1972年のアポロ17号を最後に、人類は月面に降り立っていません。
現代の有人月面着陸計画
半世紀以上の時を経て、再び人類が月を目指しています。
その中心となるのがアルテミス計画です。
アルテミス計画とは?
- アメリカのNASA主導で進める有人月面探査プログラム
- 2025年以降に有人月面着陸を予定
- アポロ計画とは異なり、国際協力が進んでいる
アルテミス計画の最大の特徴は、「持続可能な月面探査」を目指していることです。
一時的な探査ではなく、月面に長期間滞在し、将来的には火星探査への足がかりにする構想もあります。
日本も参加!アルテミス計画と日本の役割
アルテミス計画には、日本を含む多くの国が参加しています。
日本の主な役割として、以下のようなものがあります。
- 「ゲートウェイ」への支援
- 月周回軌道に設置予定の宇宙ステーション「ゲートウェイ」の居住モジュール開発に参加
- 宇宙飛行士の派遣
- 日本人宇宙飛行士がアルテミス計画で月面着陸する可能性が高い
- 探査技術の提供
- JAXAとトヨタが共同開発する**「ルナクルーザー」**が、月面での移動手段として活躍予定
日本の技術が、有人月面探査に貢献していることがわかります。
月面探査の目的
なぜ今、再び月に行くのか?
半世紀ぶりに有人月面探査が再開される理由は、単なる探査だけではありません。
主な目的として、以下が挙げられます。
- 資源の利用
- 月には水資源が存在し、将来的に宇宙開発の拠点になる可能性がある
- 火星探査の足がかり
- 月面での滞在技術を確立し、その経験を活かして火星へ
- 新たな科学的発見
- 月の裏側や極地の調査を行い、太陽系の進化を研究
有人月面着陸の今後
2030年代以降の展望
アルテミス計画の成功後、次のステップとして考えられているのが、月面基地の建設です。
NASAやJAXAは、月面に長期滞在できる拠点を作る計画を進めています。
- 月面居住施設の建設
- 3Dプリンター技術を活用し、月の砂(レゴリス)を使った建設計画
- 持続可能なエネルギー供給
- 太陽光発電や水資源の利用で、安定したエネルギー供給を目指す
- 月面輸送の確立
- 月と地球をつなぐ定期輸送サービスの実現
このように、月面が人類の新しい拠点となる未来が現実味を帯びています。
まとめ
半世紀ぶりに再開される有人月面探査。
アルテミス計画をはじめ、日本を含む多くの国が月面開発に取り組んでいます。
今後、月面基地の建設が進めば、人類が月に住む未来も遠くないかもしれません。
メタディスクリプション
半世紀ぶりに再開される有人月面着陸。
アルテミス計画や日本の関わり、月面探査の目的などを詳しく解説します。
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