HAKUTO JAPAN

袴田代表が率いる、Google Lunar XPRIZEに参戦する日本唯一のチーム

Googleがスポンサーの月面探査レース
「Google Lunar XPRIZE」に、日本から唯一参戦

「HAKUTO」は、日本で初めて、民間による宇宙開発を目指している団体だ。そして、Googleがスポンサーの月面探査レース「Google Lunar XPRIZE」に日本から唯一参戦しているチームでもある。

このレースでは、「ロケットの打ち上げ」「月面への着陸」「月面の探査」という3つの大きなミッションが発生する。HAKUTOは、「ロケットの打ち上げ」と「月面への着陸」は他のチームと相乗り。打ち上げロケットは、イーロン・マスク氏(オンライン決済システムのPayPalを創業・売却し、電気自動車事業のTesla Motorなども立ち上げている起業家)が設立したSpaceX社の「Falcon9」を、月面着陸はアストロボティック社の「Griffin」を利用。自らはローバー(月面探査ロボット)を開発して、月面の探査に力を注ぐ。

HAKUTOのローバーの強みは、軽量で小型なこと。ロケットで月面まで荷物を運ぶ費用を考えたら、軽量小型化は重要な条件だ。開発は順調で、2014年8月には、打ち上げや宇宙環境に耐えうる部品や構造を設計に組み込んだ「プリフライトモデル1」が完成。振動試験・熱真空試験を経て、宇宙環境に耐えうることを証明した。この功績により、2015年1月に、参加チームの中で技術が進んでいるチームに贈られる「Google Lunar XPRIZEモビリティサブシステム中間賞」を受賞。この中間賞は参加チームの中から5チームのみが受賞しており、現在この5チームに優勝候補として期待が寄せられている。

「Google Lunar XPRIZEモビリティサブシステム中間賞」を受賞

ボランティアで宇宙開発に参加!?
個人でも自分の得意分野で携われる

HAKUTOのメンバーは約60人からなるが、独特なのはその組織形態だ。チームリーダーである袴田武史が社長を勤めるベンチャー企業「ispace」と「東北大学吉田研究室』そして、プロボノと呼ばれるボランティアメンバーという三本柱からなり、大学の研究技術を基盤に、民間宇宙業界、さらに、宇宙関連以外の業界からのプロフェッショナルをチームに迎え入れ、月面を走行できるローバーの開発、資金調達やプロモーションに取り組んでいるのだ。

日本科学未来館にて

プロボノとは、仕事を通じて培った経験やスキルを活かすボランティアのこと。HAKUTOを成立させるには、会社と同じように、経営者を始めとして、財務や法務、PR、営業、デザインなども必要となる。そこで、宇宙に関わりたいけれど、仕事などの関係で100%はコミットできない人たちの経験や専門スキルを活用させてもらうスキームを構築した。宇宙開発と聞くと、選ばれたエリートや富裕層だけが携わっている分野を想像してしまう。しかし、HAKUTOでは、グッズ作成やイベントの企画運営、webサイトやSNSの運営など、自分の得意分野で宇宙に携われるのだ。

民間企業や個人の力を借りることで宇宙を目指す

また、資金面においても、その取り組みはユニーク。民間だけで宇宙開発を目指すということで、国の援助は全く受けていない。「Google Lunar XPRIZE」で優勝するために、10億円を目標に資金を集めているが、その多くはHAKUTOの挑戦を理解してもらえる企業からの支援、そして、個人でも加入できる「HAKUTO SUPPORTERS CLUB」の会費などで補っている。

ハクトサポーターズクラブ

企業からの支援は、金銭面だけではない。技術やノウハウの提供も、大きなサポートとなっている。例えば、「KDDI」からは、携帯電話や衛星通信、圧縮技術などの通信ノウハウの提供を受けている。また、メンテナンスには「JAL」の機体整備ノウハウが活用されているのだ。

現在開発を進めているローバーは、「プリフライトモデル」の実験結果をもとにした、実際に月面を走る「フライトモデル」。2016年6月を目処に完成させて、2017年8~9月には実際の打ち上げを検討している。最終的には、「Google Lunar XPRIZE」で培った知見を生かして、月の資源開発を進めることが目標だという。

HAKUTOの合言葉は、「『夢みたい』を現実に。」だ。民間の力だけで月を目指すなんて、まさに夢みたいな話だ。しかし、不可能に思えるチャレンジでも、仲間を集めて、努力して、アイデアを出し合えば必ず実現するはず。それを証明することも、彼らが持つ重要な社会的意義なのだ。

最前線 HAKUTO

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Google Lunar XPRIZE

これが人類初の月面レースだ!

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