サカナクション

サカナクションが楽曲で応援。「au × HAKUTO MOON CHALLENGE」アンバサダーに。

2016.07.07

月面探査レース「Google Lunar XPRIZE」に参加する唯一の日本チーム「HAKUTO」。7月7日、HAKUTOを応援するプロジェクト、「au × HAKUTO MOON CHALLENGE」のアンバサダーとして、人気ロックバンド、サカナクションが応援楽曲を制作することが発表されました。今記事では、その発表にいたるまでの裏側をレポート。6月某日、サカナクションとHAKUTOのメンバーによる初めての顔合わせの模様をお伝えします。

サカナクションとHAKUTO、「未踏の道を追究する」という共通点

ロックとテクノロジーを掛け合わせた独自の音楽性で、音楽シーンの注目を集め続けるバンド、サカナクション。このたびHAKUTO側から応援楽曲を作ってほしいとオファーをしたところ、なんと「せっかくお手伝いするならちゃんとやりたい。HAKUTOの皆さんと直接お会いして、プロジェクトをしっかり理解したいです(山口氏)」という返事が来たとのこと!

ならばまず、「au × HAKUTO MOON CHALLENGE」プロジェクトについて説明できればということで、メンバー同士の顔合わせが実現しました。

サカナクション×HAKUTO レクチャーの様子

やや緊張した面持ちで初対面の挨拶を済ますと、さっそくHAKUTO代表の袴田氏がプロジェクトについて解説。最新の宇宙事情から世界初の月面探査レース「Google Lunar XPRIZE」、そしてHAKUTOの活動についてなど、サカナクションのメンバーも、それぞれ興味深そうに聞き入っていました。

特にパソコンでメモを取りながら話を聞く山口氏の姿は、まるで打ち合わせ中の敏腕ビジネスマンそのもの。曲や歌詞のヒントにするのか、固有名詞や特徴的な単語を聞き直したり、「月に人が住み始めるのは何年くらいになりそうですか?」(袴田さんの答えによると2030年頃かもしれないとのこと!)など、質問する場面もたびたび見られました。

山口一郎氏

サカナクション側からの「友だちになってください」という、予想外の展開

約1時間のレクチャーを終えると、今度はサカナクション側からの本格的な質問タイム。

山口:専門的な技術の話に関しては、わからないこともたくさんありますが、音楽を作るうえで大事なのは、プロジェクトの生い立ちや、それに関わっている人たちの想い、モチベーションなんです。

と、今回のヒアリングの目的を話すと、ここからインタビューさながらのHAKUTOメンバー掘り下げトークが繰り広げられます。

HAKUTOメンバーの説明を聞くサカナクションのメンバーたち(左から、草刈愛美、山口一郎、岡崎英美、岩寺基晴、江島啓一)

まず、山口氏が1980年生まれ、袴田氏が1979年生まれと、サカナクションのメンバーも含めてほぼ同世代なことが判明し、お互いの距離は急接近。山口氏が「なぜ宇宙に興味を持ち始めたのか?」と質問をすると、袴田氏が映画『スター・ウォーズ』や、テレビで見た『NHK大学ロボコン』から影響を受けたこと、アメリカ留学のこと、友人の結婚式で偶然「Google Lunar XPRIZE」の関係者と出会ったことなどの説明がありました。

質問はHAKUTOメンバーの前職や家族など、同席したHAKUTOメンバーも知らなかったプライベートな内容にも及び、「みなさんの人生に興味津々なんです」という山口氏は、インタビュアーとしても非凡な才能を発揮。共通の話題で相手の心を開かせつつ、的確なタイミングで鋭い質問を投げかけ、HAKUTOメンバーの素顔を次々と引き出していきます。そして最終的には、「HAKUTOメンバーの想いがちゃんと詰まった曲を書くためには、みなさんのことを本当に知らないといけないので......、友だちになってください!」と、予想外の展開に発展しました。

「みんながんばれ、みたいな歌にはしたくない。そういうのは、いまの時代の言い方じゃない」(山口)

これからサカナクションが作る楽曲については、こんな意気込みを語っていました。

山口:「みんながんばれ」とか、「夢を追いかけろ」みたいな歌にはしたくないんです。そういうのは、いまの時代の言い方じゃないなと思ってて。言葉じゃない部分でも音楽をちゃんと作って、何かを隠喩するような音楽にできたらいいなと思います。

さらにHAKUTOメンバーの音楽の好みについても質問していった結果、「みんなでカラオケに行きましょう!」と、大胆な提案が。ビアガーデンやバーベキューもいいかも? と話はどんどん広がり、実現が楽しみです。

約2時間に渡って行われたサカナクションとHAKUTOのメンバー初ミーティング。最後には、山口氏が自らHAKUTOのスタッフジャンパーを借りて写真を撮るなど、「au × HAKUTO MOON CHALLENGE」アンバサダーに就任して張り切っている様子が印象的でした。

サカナクションが作るHAKUTO応援ソングは、8月に発表予定です。お楽しみに!

PROFILE

タナカ ヒロシ / HIROSHI TANAKA

1980年生まれ。主に音楽やエンタメ系の編集・執筆を生業としているが、じつは工業大学出身で、HAKUTOの前身であるホワイト・レーベル・スペースのセミナーにも参加経験あり。

撮影
豊島 望

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